電子タバコに興味が沸いてきて、「さあ、何か買ってみよう」と思った時の注意事項や、気になる疑問についての情報ページ。

私自信は電子タバコにドップリ漬かってて、「電タバ楽しい!」な生活が続いていますが、以下の情報を知らないと「なんだよ騙されたよ」な気分になるかも知れません。

禁煙器具ではない。無害なものかどうかも解らない。

利用者の間では「禁煙できた」「節煙できた」の声が結構ありますが、日本では禁煙器具として認められていません。「本物のタバコよりは害は少ないだろう」と考えられていますが、グリセリンやプロピレングリコールを気化させて吸引した場合に、人体にどのような影響が出るのか誰も解っていません。

利用は自己責任になります。

ほとんどの製品が中国製

電子タバコは中国の企業が特許を持っており、国内で販売されている機種も殆ど中国で生産されたもの。一部製品のカートリッジやリキッドが国内で生産されている程度。

近年の中国製食品のニュースを見て不安を感じる人は、カートリッジやリキッドが国内で生産されたものを選ぶべし。ヨーロッパ、アメリカで販売している製品も、7割以上が中国産と考えておく。

タバコ味に期待しすぎると失敗します

様々な「タバコ味」の電子タバコ及びそのリキッドが販売されていますが、所詮は「グリセリンと香料を熱して蒸気にしているだけ」です。本物のタバコのように燃焼させている訳ではありません。

人によっては「タバコっぽい」と感じる香りですが、禁煙初期の人などには全然タバコっぽさを感じさせない味だったりします。

お菓子系・フルーツ系のリキッドは駄菓子屋の味です

香料の殆どは合成香料だと思われます。レモンやラベンダーのリキッドは、日本ではトイレ芳香剤に使われているモノと同じ香りです。

キャンディー、シナモン、レモンティー、バナナ、コーヒー、オレンジ、コーラなどのリキッドは、ほとんどが駄菓子屋のキャンディーやガムで嗅いだ事のあるニオイです。

ニコチンリキッド:濃度の目安

よく見かける6mg、12mg、24mgなどの表記は、1000mg中何グラム含まれているか、という表記である場合が殆ど。ショップサイトには濃度表記の注意事項がある筈。

あくまでも目安だけど
1mg等の軽いタバコ吸ってた人・・・・6mgリキッド
一般的なタバコ吸ってた人・・・・12~16mgのリキッド
ハイライト等重いタバコすってた人・・・24mgのリキッド

↑こんな感じ。
味・ニコキック共にアトマイザーの個体差でも大きく左右するし、同じリキッドでもロット差が大きく「Aという12mgリキッドではクラクラ来るのに、Bという12mgリキッドは全然物足りない」とか普通に起きる。

私は最近になって「薄め(0~6mg)の香り付きリキッド」+「無味高濃度ニコリキ」のセットで購入するようになった。その時々で丁度よい香り、キックになるように自分で調整しています。

ニコチンは毒物です

現在日本国内では、電子タバコ用ニコチンリキッドは薬事法にて規制されていますが、ニコチンそのものは毒物です。成人の致死量50mg前後です。6mg(low)など軽いニコチンリキッドでも10ml品1本誤飲すれば死ぬレベルの猛毒です。小さなお子様がいる場合など、厳重な管理が必要です。

国内店ではニコチンリキッドは入手できない

電子タバコ用のニコチンリキッドは、薬事法により国内では販売する事は出来ません。
個人の間での譲渡、交換、売買等も禁止。
ごく少量(個人利用で1ヶ月分)を個人輸入により購入する事は可能です。

海外のネットショップに直接注文、または個人輸入代理店に依頼することで購入、入手します。

予備を買う必要あるの?

最近(2010年以降)では「不良品率が高い」「故障しやすい」ってな話は殆ど聞かなくなったので、初めて購入する場合でも、その辺の心配はしなくても大丈夫だと思う。

各店舗が「スターターキット」として販売しているものを1セット購入すれば大丈夫。
心配な人でも、スターターキット+バッテリー1本アトマイザー2本程度購入しておけばまず問題無いと思います。

充電の際の注意

電子タバコの充電は、主にPCのUSB端子を使います。色々な国のコンセントの規格に合わせるより、世界共通なPC規格で充電器を作った方がコストパフォーマンスが良いためだと思われます。

また、最近の製品は充電器もしくはバッテリー側に保護回路が付いている製品が殆どですが、中には保護回路が付いておらず(または正常に作動せず)過充電を起こして1回目の充電でバッテリーが即死したり、最悪の場合では発煙・発火が起きる場合があるようです。とりあえず初めて充電する時は目の届く所で充電し、就寝・外出時の充電は慣れるまで控えておきましょう。

ここで注意!
USB2.0の規格では500mAまでの電流供給を想定していますが、電子タバコの充電器の中にはこの規格ギリギリの電力を必要とする製品があります(例:eGoの充電器)
ノートPCや、7~8年前のPC(USBの規格が1.1)、電源の貧弱なPCで直接充電するとPCが壊れます。デスクトップPCでも、電源ユニットが貧弱だったり、複数のUSBポートを同時に利用している場合などはPCが不安定になり、最悪の場合マザーボードが故障します。

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こんな感じのセルフパワー式USBハブを購入し、そこから充電した方が安全。

 

個人輸入する際の注意1:発送方法

国内在庫品なら通常2~4日で商品が届くが、利用したショップが輸入代理や海外発送の場合だと2~3週間かかる場合が多い。ショップごとに販売形態は異なるので、よく確認しよう。

  • EMS:手元に届くまで約1週間
    • 「国際スピード郵便」と訳される、国際航空郵便の一種。
    • 書類や物品を最優先の取扱で迅速に配達してくれる。
    • エアメールより400~2000円高い。
  • エアメール:手元に届くまで2~3週間
    • エアメールは本来、手紙・書類用の航空郵便。荷物用ではない。
    • 安い。小さな荷物を近隣国から発送なら、400円前後
    • 貨物が空いている航空機で運ぶので、後回しになったり遠回りして運ばれる。
    • 物品(特に液体やバッテリー等)を配達するためのものではない。貨物が行方不明になったり破損したりしても無保証。

個人輸入する際の注意2:税関チェック

輸入の際には様々な制限があり、輸出国から出国させる時、国内に輸入された時にそれぞれチェックが入ります。ここで引っかかると余分に料金がかかったり、有料で破棄する事になります。行き過ぎたまとめ買いはしない方が良いです。

  • リキッド及びバッテリー
    • 爆発の危険性がある為、大量に購入すると輸出の時点でストップがかかる場合がある。限度はお店の規模によりマチマチなので、各店舗の注意事項に従う。
  • ニコチン入りリキッド、カートリッジ
    • こちらは薬事法の関係で、日本に到着後の税関でチェックが入る。目安は「1ヶ月の使用量」と言う事で、明確な数量は設けられていない。カートリッジなら30本、リキッドならば3本または60ml以下あたりを目安にしている店が多い気がするが、あくまで参考値。これ以下でも引っかかった事例はあるらしい。

壊れる使い方ベスト5(過去の製品)

  1. リキッドが空になった状態でも吸い続ける。→焦げる
  2. カートリッジの綿の状態が悪いまま吸い続ける。→焦げる
    • 中綿の寿命はリキッド補充5~10回。
  3. 変なリキッド入れる。リキッド入れすぎる。 →焦げる・ショートする
  4. 充電のやり過ぎはダメ。充電終了したらすぐにコンセントから外す。
    • 日本の充電器とは違う。満チャージでも充電ストップしないモノがあるらしい。
  5. 電池がカラになるまで使うのもダメ。
    • 小まめに充電、8分目で充電終了が正しい使い方。
    • 日本のリチウム充電池のようなタフさは無い。大量に電力消費する機器での過充電や酷使は電池の寿命を縮めやすい模様。
    • 壊れる原因は他にも色々あり、購入前の人間には未知の世界。

とりあえず、上記は過去の製品でのお話っぽいです。eGo、510、TT辺りを使っていて、上記が原因で故障した事はありません。

壊れる使い方2(最近の製品)

  1. ポケットの中でスイッチ入ってしまって焦げた
  2. 液漏れしたリキッドが乾燥して、スイッチが引っかかって通電したまま戻らなくなった

最近の機種の故障の原因は、人為的なミスで通電したまま戻らなくなり、アトマイザーが焦げ切れるってのが一番多いみたい。それでも5~7秒で自動的にスイッチが切れる機種が殆どなので、火事・火傷といった事故に繋がる事例は今の所ない模様。

電子タバコ美味しくない!ハズした・・・!

  • 残念。あなたに電子タバコは合わなかったかも知れません。
  • 不良品率は減ってきていますが、(特にアトマイザーの)個体差は、今でも凄く大きいです。
    • 経験上、5本に1本は火力が強すぎて煙が辛くて吸えません。
    • 経験上、5本に1本は火力が弱すぎてもの足りません。
  • リキッドも、ロットや季節によって味が違うっぽいです。
    • 日本の食品や香料と同じレベルを期待しない方が良いです。
    • 同じ商品を買ったのに味が違う、香りが違うってのは頻繁に発生します。
    • お気に入りリキッドが見つかっても、3~4種類のリキッドを交互に楽しむ方が良いと思います。同じリキッドばかり吸っていると鼻が慣れてきて刺激を感じなくなります。
  • 不味いと感じたリキッドも半年くらいは捨てずに取って置いてみましょう。
    • 電子タバコの吸い方に慣れてきたり、本物のタバコのような刺激を求めなくなった頃に再び吸ってみると「あれ?美味しい!」ってなる事が良くあります。
    • 逆に禁煙初期に美味しいと感じていたリキッドが「臭くて吸えない」となる場合もあります。