「電子タバコ」という名前から、もの凄くハイテクな機器を想像してしまいがちですが、その仕組みは単純。「電気タバコ」という名称にした方が良かったんじゃない?って感じのかなりアナログな構造です。
図解するとこんな感じ
▲クリックで拡大:電子タバコの仕組み
電熱線部分を熱するスイッチは、手動(マニュアル)式のもの、吸うと自動的にスイッチが入る(オート)式のもの、機種によりマチマチ。
文章で書くと以下な感じ。
- バッテリーで極小の電熱線を熱して、そこにグリセリンを主成分とした液体を供給。
- 供給された液体が熱で気化する。
- (電子タバコを吸うと)冷たい空気が流れ込んで、気化した液体が霧状に変化し、大量のミストを発生させる。
- 液体にはさまざまな香りが付けられていて、タバコ味、お菓子味、フルーツ味等々、数百種類の液体が販売されている。
上記は510、901といった代表的な3ピース電子タバコの仕組み。
同じ3ピースでも401という機種はやや構造が違う。
カトマイザーを利用した2ピースタイプのものもやや構造が異なる。
でも原理は同じ。。
※注意:上記画像内で「バッテリーは300回前後の充電が可能」と書いているけれど、これは貧乏ったらしい使い方をした場合の事。説明書には大体150~200回と記載されています。携帯電話の充電池と同じ感じです。
簡単な用語解説1:基本
とりあえず、以下5つの用語だけは覚えておかないと、どのサイトやコミュニティを読んでも辛いモノになります。もっと詳しく知りたい方は「電タバWikiの電タバ用語ページ」などへどうぞ。
- 電タバ
このブログでは電子タバコの事を略して「電タバ」と記載する事が良くあります。
本物のタバコの事を「リアタバ」と書く事も多いです。 - バッテリー
ほとんどがリチウム充電池を使用。200~300回充電可能。1年持ちそうな気がするが、性能低下が早く、3ヶ月~半年持てば良い方みたい。 - アトマイザー(略称アトマ)
ここが熱くなって、リキッド(たばこの液)を加熱し、霧状(蒸気)にする。電気コンロみたいにニクロム線が詰まっているらしい。
大切に使わないと、スグ壊れる繊細な所。 - カートリッジ(略称カト)
ここに綿が入っていて、そこにリキッドがしみこませてある。
洗浄・再利用のコツを掴めば、十回前後の再利用が可能。とても安上がりになる。
さらに中綿の入替え技を覚えると、カートリッジが物理的に壊れちゃうまで使える。
アトマイザーとカートリッジが一体になった製品の場合「カトマ」と呼ぶ。 - リキッド(略称リキor力)
電子タバコ用の香りがついた液体。
主成分はプロピレングリコールとグリセリン。これを自作できるようになればとても安上がりになる。
簡単な用語解説2:その他覚えておくと良い言葉
このブログ内でも度々出てくる単語です。他のコミュニティを読みに行っても良く目にする単語です。
- リキチャ(力茶)
電子タバコ用のリキッドをカートリッジやカトマイザーに補充(チャージ)する事。
シリマー(針の無い注射器)を使う人もいるが、大抵は目薬みたいにポタポタと滴下する。 - イガイガ
リキッドが無くなっているのに電タバをふかし続けたり、過度に連続使用すると、カートリッジ内の綿が焦げたりして喉の奥がヒリヒリするような煙が出る。
この煙を吸うと喉が「イガイガ」した状態になる。 - キック
ニコチンやメンソール等を含んだリキッドを使用すると、喉に刺激のあるミストを吸う事が出来る。この喉への刺激を「キック」という。英語コミュニティでは「throat hit」と表現されている。 - グリ・VG・PG
「グリ」とは「グリセリン」の事。「VG」とは「Vegetable Glycerine」、植物由来のグリセリンの事。「PG」とは「プロピレングリコール」の事。どれも電子タバコ用リキッドの主成分になる。
植物由来のグリセリンじゃなくても、PGと比較する際に便宜的にVGという表現を使う人も多い。(便宜的=その方が都合が良い、便利。という意味) - 天国
お店の名前。正式にはHeavenGifts
- ドリップ・ドリップティップ・DripTip・DT
カートリッジ内の綿を抜き取り、アトマイザーにリキッドを直接垂らして電子タバコを楽しむ為のチャージ方法。DripTip(DT)はそれ専用の吸い口パーツ。 - ニコ
ニコチンの事をニコと略すことが多い。ニコチンの入っていないリキッドを「ノンニコリキ」と表現したりもする。