私の部署の先輩社員が、晴れて課長に昇進する事になりました。
30代前半、ウチの会社としては異例の速さの出世に、本人もウキウキです。
3月の末日、その人は役員クラスの方2名に呼び出され、直接辞令を受け取り、課長就任に当たってお祝いの言葉を貰う事になっていました。
・・・・が、おかしい。お祝いの言葉を貰って帰ってきた先輩の様子が。
どうしたんだろうと思っていると、外回りの途中で先輩はクチを開いてくれた。
さっきな、OO本部長から言われたんだよ。
「会社を牧場に例えると・・・」
って。
聞いた事ある? 「会社を牧場に例える」 話?
聞いた事無かった。私は素直に話の続きを聞くことにした。
「地主は社長、羊は平社員、牧童は・・・」
とその話は続く。
先輩は 「牧童は課長、羊を統制し、会社に利益を上げるよう頑張れ」 と言われると思ったらしい。話を聞いていた私もそう思った。
しかし 部長の言葉は、、、、
「牧童は部長! 課長は犬!」
「牧童の命令に犬は絶対服従!
言う事聞かない羊の群れに大声上げて、走り回って統制しろ!
明日からがんばれ!!」
こ れ が 中 間 管 理 職 ! !
課長さんに社内的な人権はほとんど無く、業績下がれば真っ先に給料下がるのも課長、一番怒鳴られるのも課長、責任取らされるのも課長。これから会社人として一番苦しいポジションに就くのだから、それを肝に銘じてしっかり頑張ってくれ!
と言われたらしいのだ。
先輩は頭が真っ白になって後半何を言われたか殆ど覚えていないそうだ。
その夜、部署内で先輩の課長昇進祝いを行いました。
主役の先輩、笑顔がとても寂しそうでした。。。。
昇進、人事異動の季節です!
この春から晴れて課長に昇進!!
な方も多くいらっしゃるでしょう。おめでとうございます!
この春に課長昇進される方々頑張ってください!!!
2015年 追記
今では、世の中も企業もすっかり変わってしまい、会社を牧場にたとえると
「地主は株主」
「牧童は社長」
「犬は部長・課長」
「羊は平社員」
という感じですね。。。(そしてその下に契約社員・・・)