無 事届いたので早速見ました!実写版ルパン三世「念力珍作戦」!
想像通りの、いや、想像を上回る出来の映画でした。わはは。
アニメ版ルパン三世スタートが1971年、この映画の公開は1974年と言う事で、若干アニメの方が先に公開されているのですが、ア ニメ版ルパンの影響を微塵も受けていない点が素晴らしいです。
大雑把に言うと、ルパン三世を『男はつらいよ』の冒頭によくある夢オチ風の映画に仕上げた感じです。言っ てる事やってる事全部無茶苦茶。
一つ一つのエピソードも投げっ放しで『あれ?さっきの話はもう終り?』と 思っているうちにドンドン話が進みます。退屈はしません。昔の映画の癖に、今 時の映画よりテンポ速いです。
往年の日本映画全盛期に撮られた映画だけあって、矛盾だらけ、突っ込み所満載ながら、有 無を言わせないパワーがあります。ああ、昔の人はおおらかに映画を見ていたんだなあ。
今の映画でやったら客がドン引きしそうな演出がガンガン入ってます。そー ゆー所は冷めた目で見ていたのですが、だんだん感覚が麻痺してきます。もう、細かい事気にせ ず、笑って見てました。
不二子ちゃんを襲うルパン。服を脱いで飛びかかる所は原作
不二子ちゃん、この時代の女優さんにしては体にキレがあり、後半のアクションがなかなかステキ。
そして見所は田中邦衛扮する次元大介
一見クールでキチンと次元を演じているようですが、時々田中邦衛本人に戻ります。そ の瞬間がたまらなく私のツボを刺激します。田中邦衛次元最高!
伊東四朗さんもガンガンネタを飛ばすのですが、残念ながら今の時代に合わない感じで全くヒットしませんでした。
伊東さんはピンか、小松政夫さんみたいなボケをかます人と組んだほうが生きるんでしょうね。今回3人組で行動していましたが全然かみ合って見えなかったの
も一因かも。
そして最大の見せ場はポピーズ!!
「ポピーズ」では良く解らないと思うけど、当時の人気お色気女性グループ歌手らしい。私も全然その存在を知らなかったが、この映像は衝
撃的。先のYouTube予告編ムービーにも入ってました
が、ツボです。意味不明過ぎます。大爆笑でした。
繰り返し見ても飽きません(笑)
映画後半のアクションシーンにはルパン的なギミックがキチンと盛り込まれており、『ルパン映画を見ている んだ』と言う気持は最後まで持続する事が出来ました。予想外でした。なかなかどうして、やるじゃない、念力珍作戦。
ルパンが白いスーツだったり、敵殺し屋の前川清が次元そっくりだったり と、熱狂的なルパンファンは許せない部分が多々ありそうですが、そうでない方は意外とハマるかもしれませんよ。
私は初めてトリックを見た時のような感覚を覚えました(笑)
阿部寛、生瀬勝久、仲間由紀恵あたりでルパン作っても面白いかもしれない。
見終わったら転売するつもりでしたがコレクションとして取って置く事にしました(笑)