人生において、「勝者」とはどんな人を指すのか?
詳細は覚えていません。何かの心理学のお話です。いろいろ検索掛けてみましたが、以下に書く話と同様のページに辿り付けませんでした。
20代前半、就職したての頃、当時勤めていた会社の営業の新人研修で出た話ですが、私的に物凄くインパクトのあるお話だったので、今でも覚えています。って言うか、私の人生で困った時の行動指針は今でもコレです。
簡単に図にするとこんな感じ。
「これは人生観をあらわした図ですが、営業として仕事をする場合、お互いに利益が生まれる様、最大限努力しなければなりません。自分の会社にばかり都合が良く、相手が不利益を被るような取引では、その時は会社は儲かりますが、その取引はいずれなくなります。「勝者」になる事が、最大限に会社の利益を生み出す、大人の考え方です」
「人生に於いても、これは同じです。自分の都合ばかり考えて言動する人は「加害者」です。社会人、大人になったら、そのような考えは捨てましょう。そして、くれぐれも「敗者」にならないようにしましょう。自分も、相手も納得できないような結果は何も生みません。」
本当にカルチャーショック受けました。
この話を聞くまで、私の頭の中では
「勝者」=わたしはOK、あなたはNG
「敗者」=わたしはNG、あなたはOK
という考え方で、「加害者」「被害者」という概念がありませんでしたし、「わたしもOK、あなたもOK」と言う結果が存在する事も考えた事がありませんでした。
この言葉を聞いて、なんだか自分が大人になれたような気がして嬉しい気分になれたのもつかの間。実際働き出すと、確かにお客様との関係は「勝者」になろうとみんな頑張りますが、会社内の人間関係では「加害者」になろうと必死な人のなんと多い事か!
「勝者」の関係を築くには、まずは自ら身を切っていかなければならないのですよ。
と説かれていたのですが、実際には人生はカードゲームです。
いかに切り札を多く集めて、強いカードをチラつかせながら、最後には予想外な切り札カードで相手をギャフンと言わせる事ばかり考える・・・
まあね、裁判やっていると「勝者」「敗者」の考えが揺らぐワケです。
裁判では上記の概念で言う「加害者」が勝ちになり、「被害者」が負け。「勝者」は和解になる訳ですが、往々にして和解は「敗者」になる訳です。
んでもって、会社で仕事をやっているより、もっともっと皆が「加害者」になりたがる世界なのです。
「みんなで幸せになろうよ」ってのは物凄く難しい話です。