古い話になるが私は、柴田亜美さんが大好きだったのである。
いつ頃かと言うと、今から20年以上前。

良くお邪魔する某ブログで「柴田亜美って誰?」的な会話が出てしまったので、
その答えをここで。

「南国少年パプワ君」の作者さんと言えばイチバン解り易い。一般的な情報はWikipediaで読めるけど、それだけじゃつまらないので色々と書いて見ます。

 

柴田亜美センセはゲームマニア

柴田亜美センセはゲームマニア。というかゲーム中毒
どのくらい中毒かと言うとゲームボーイは電池が切れるまで遊ばないと気がすまないというエピソードがあった程。

バブル絶頂期~1990年代前半、センセは流行のボディコン&ハイヒールスタイルスタイル(センセは美人&スタイル抜群)でプリクラ流行前の当時男ばかりだったゲーセンに通いまくり。殺伐とした格ゲー対戦台に乱入、奇声を上げながらガチャガチャプレイで並み居るゲーマーをなぎ倒したという。

どこまで本当かは解らないが、柴田センセーのゲーセン通いは相当だったらしい。

 

メジャーデビュー前のセンセ

まだ高校生だった頃のセンセーは洋楽マニア。
「16ビート(名前うろ覚え)」と云う雑誌に投稿を繰り返し、マンガ家デビュー。
別冊の「8ビートギャグ」(外人アーティストの似顔絵マンガでギャグ満載)でセンセー(私の中で)大ヒット。
当時その手の御大、志摩あつこセンセや啼羅(テイラ)センセなどと肩を並べ大活躍なさった。

当時大ヒットしていたカルチャークラブ、プリンス、ワム、渋めの所でデビッド・ボウイ、WASP等々、クールなミュージシャンがボケまくる、私のツボを大いにくすぐったカウンターカルチャーの佳作である。

上記、柴田亜美センセのWikipediaの項目には記載されていない情報だ。
当時のファンなら誰でも知っていると思うが意図的なのかどうなのか。

ちなみに現在、8ビートギャグはそれなりにプレミアが付いている。
復刊ドットコム 柴田亜美 復刊特集ページ
全部ではないが、殆ど持っていた。ちくしょう、捨てるんじゃなかった。。。

 

メジャーデビュー、そして、、、

趣向が外タレからゲームに移行したのか、気まぐれなのか、他に原因があるのか良くわからないが、センセは活躍の場をエニックスに移す。ここでメジャーデビュー。上記の「南国少年パプワ君」が大ヒット。
これ以降のエピソードはWikipedia、その他情報ページで簡単に手に入る。

精密な似顔絵から子供向けの絵柄に変わった事で、私はセンセの作品を読むのを辞めてしまった。(自虐ネタ満載な自伝マンガは好きなので時々読んでいるが)

 

個人的な感想を述べると、柴田センセのマンガは今でも結構好きだ。ドコの紙面でお目にかかれるかが不安定なのが珠に傷だが。しかしそれは「8ビートギャグ」時代のオーラに私がまだ毒されていて、かつ昔から知っているセンセの自虐的内輪ネタがツボにハマるだけかも知れない。
センセの一番のヒット作「パプワ君」が私の中では「なかった事にしたい」マンガなのも痛い。

しかし現在私が「お坊サンバ!」が大好きになれたのはパプワ君でこの手の絵柄と展開に耐性が付いたのかも知れないと思うと複雑である(笑)